吃音の改善方法

吃音の改善方法

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吃音は改善されるのか、ということについて考えてみましょう。

吃音は“遺伝なのか?”と聞かれることがあります。確かに家系に吃音の人がいる場合に吃音が出やすいことはわかっていますが、吃音の遺伝子があるとは考えられていません。どもるような話し方になりやすい何らかの特性があり、それが環境の何かと合わさることによって出てくる、要するに複数の要因が組み合わさって出てくるのであろうと考えられています。

 

遺伝の可能性はゼロではないのですが、必ず遺伝するとか遺伝が大いに関わると考えるのは間違いです。お母さんがどもるから自分もどもるんだと子どもが親を責めたり、逆に親御さんが、自分の吃音が子どもに遺伝したと自分を責めるケースがあるようですが、それは正しくないことをわかっていただきたいのです。では治るのか、という話をしますと小学校へ上がる前のお子さんでは、約半数以上が治るというデータがあります。最近のアメリカの研究では74%が自然に消失すると言われています。私が岐阜で取ったデータでも5割以上という数字が出ていますので、半数以上のお子さんが何もしないでも自然に治ります。医師から、気にしないでいれば治るというアドバイスを受けられることがあると思いますが、それは半分当たっていて半分間違っていると言えます。

 

ではいつまで自然に治るということを期待していれば良いのか。私たちが現場で指導するときには、“小学校へ上がるとき”を目安としています。3歳半とか4歳前ぐらいにどもり始めるお子さんが圧倒的に多いんですが、そのころからどもっていて小学校に上がるころに吃音が消失していない場合は、自然に消失する確率は非常に低いと考えます。その時期の方には、「自然に治るということは考えない方がいいと思います」とアドバイスをします。小学校高学年になったらなぜかどもらなくなったというお子さんや、もう少し大きくなってから消えたという方も実際にありますが、ほとんどの場合就学までに治らないなら吃音は消失しないと考えたほうがいいでしょう。